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2022年度 春山決算合宿偵察山行

行動概要

メンバー;川嵜 長嶺 宮津コーチ

 

3月4日(金)

出発前、部室に中澤監督が来てくださる。バスタ新宿までタクシーで移動し、宮津コーチと合流する。監督と別れ夜行バスで富山駅に向かう。

 

3月5日(土) 快晴

タクシーで上市駅から伊折まで移動し、着替えをタクシー会社に預ける。官物を梱包しビーコンチェックをした後出発する。後ろから富山県警の雪上車が来る。その後も歩き続け、馬場島に到着する。テントを設営し、馬場島派出所にご挨拶に向かう。

CT)伊折(9:06)〜BH(12:44)

 

3月6日(日) 雪

明るくなるのを待ち、テントを撤収しワカンをつけビーコンチェックをした後出発する。雪が降っており、視界が非常に悪い。早月尾根側沢状となり、デブリが溜まっている箇所が数箇所ある。沢から距離を取り通過する。BC付近にある橋は東側に雪庇が発達しているため、注意して通過する。予定していた880m付近をBCとし幕営する。天気が悪く視界も悪いため、偵察は行わないこととする。官物移動時に川嵜のヘルメットが無いことに気づく。馬場島まで戻り探すが見当たらないため、BCへ引き返す。ヘルメットは宮津コーチから貸していただき、翌日以降実動を継続することとし行動を終了する。

CT)BH(6:05)〜BC(7:46-9:00)〜BH(9:25-9:41)〜BC(10:40)

 

3月7日(月) 雪後晴

明るくなるのを待ち、ワカンつけ、ビーコンチェックをした後出発する。尾根取り付きまで膝程のラッセルで進む。途中から、所々で雪が吹き溜まり、進みにくくなる。事前に取り付く予定だった地点よりも手前で尾根に取り付く。次第に気温が上がり、直射日光を浴び暑くなってくる。1000m付近からC1まではひたすら急な登りが続く。トップを交代しながら、空荷で、膝から腰程の雪をラッセルしながら進んでいく。途中、所々深さ2m程の空洞が空いており、足を取られる。1370m付近の樹林帯にC1を定め、官物をデポしBCへ下る。

CT)BC(6:18)〜C1(12:10-12:27)〜BC(13:35)

 

3月8日(火) 快晴後晴

テント撤収、ビーコンチェックをした後出発する。前日のトレースがあり、つぼ足で進む。本日も快晴で行動中は暑い。途中空いている空洞が大きく広がっているため気をつけて通過する。その後も良いペースで進み、前日のデポ地に到着する。10m程上部により平らな幕営適地を見つけ、1380m付近にテントを設営する。少し休憩をし、上部偵察に向かう。ワカンを装着して出発する。トップを交代しながらラッセルをして登っていく。1500m付近から樹林が少なくなり、早月尾根側に雪庇が発達している。稜線上では灌木が生えており、灌木よりブナクラ谷側を進む。1550m付近まで登ると、360度周りが見渡せ、赤谷山も見える。FCまでのルートは、灌木が生えており、早月尾根側に雪庇が発達していることが確認できる。ここでC1へ引き返す。30分程でC1に到着し行動を終了する。

CT)BC(5:56)〜C1(8:35-10:45)〜1550m付近(12:05)〜C1(12:36)

 

3月9日(水) 快晴

ビーコンチェックをし、出発する。1550m付近までは、昨日のトレースが残っているためつぼ足で歩く。所々に雪庇が発達しているため、慎重に行動する。P.1563を超えた鞍部1550m付近は広い台地状の地形になっており、早月尾根側の灌木が生えたラインを辿る。この先は早月尾根側に大きな雪庇があるため、灌木よりブナクラ谷側を進む。順調に登り、P.1868に到着する。先に見える1890mの幕営適地よりも広く、幕営に適していると見て、ここをFCとする。官物をデポし、C1に戻る。赤旗を刺しながら下る。快晴で行動中はかなり暑い。C1に到着し行動を終了する。

CT)C1(6:00)〜FC(10:02-10:45)〜C1(11:45)

 

3月10日(木) 快晴

テント撤収、ビーコンチェックをした後、出発する。前日のトレースがしっかり残っており、歩きやすい。良いペースで進み、FCに到着する。テントを設営した後、上部偵察へ向かう。FCからヘルメット、ロープを装着する。赤旗を刺しながら登る。雪庇が不規則な方向に発達しているため、メンバー間5m以上距離を取り、間にリッジや灌木を挟む様に登っていく。2050m付近まで進むと、少し尾根が広くなり、赤谷山までは200m程の急斜面を残すのみとなる。2100m付近の露岩は雪に埋まっている。ここで赤旗をデポする。赤旗を追加しながら、FCに引き返す。ルートを慎重に見ながら下り、FCに到着し行動を終了する。

CT)C1(5:40)〜FC(7:52-9:52)〜2050m付近(10:26) 〜FC(11:07)

 

3月11日(金) 快晴

ビーコンチェックをし、つぼ足で出発する。昨日のトレースがあり、天気も良く、良いペースで進み、前日に偵察した2050m付近まで到着する。ここでわかんをつけコンテニュアスで進む。2100m付近露岩は依然雪に埋まっている。稜線の両側は切れ落ちているため、登るラインを下から確認してから登って行く。頂上に近づくにつれて、雪面硬くなって行くため、しっかり足を蹴り込んで進む。急斜面を登りきると、赤谷山頂上に到着する。頂上は広く、360度周囲が見渡せる。写真撮影後、アイゼンに履き替えて下る、2050m付近までスノーバーで中間支点をとりながら下る。良いペースで下り、FCに到着する。大幅に時間があまり、BCまでを目安に下山することとする。FCより下部は、登ってきた時より積雪が30cm程減っている。C1到着後、ゴミなどのデポを回収しBCへ下る。雪が緩み足を取られるため1200m付近からワカンを装着する。BCに到着するが、時間があるため、体力的な余裕もあるためデポを回収し、ソリに官物を梱包し、BHまで下る。BH到着後、テントを設営し、派出所へご挨拶に行き、本日の行動を終了する。

CT)FC(6:00)〜赤谷山(7:14-7:29)〜FC(8:15-9:46)〜C1(10:48-11:13)〜BC(12:21-13:10)〜BH(13:52)

 

3月12日(土) 快晴

テント撤収、ビーコンチェックをした後、つぼ足で出発する。雪上車の跡が冷え固まっており、歩きやすい。途中の馬場島発電所付近の灌木の下に川嵜のヘルメットを発見する。その後も良いペースで下り、伊折に到着する。

CT)BH(5:50)〜伊折(8:22)

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