Read Article

2018年度 冬山決算合宿行動概要

 

メンバー:小清水 小田 服部

 

12月20日(木)

部室に集合して新宿駅までダブル歩荷をする。新宿駅には高柳OBが見送りに来て下さる。その後、特急あずさ17号で松本駅へと向かう。到着後、信濃大町駅へ向かう。信濃大町駅からタクシーで鹿島山荘へ向かい、到着後BC予定地にテントを設営し夕食を摂り、翌日の準備をした後就寝する。

 

12月21日(金) 快晴後曇【C1偵察】

準備をして出発する。取り付き付近の小川は雪で埋まっている。小川を渡った後、急登を登っていく。取り付き付近のラッセルは、30cm程である。標識を充実させながら進んでいき、P1331mに到着する。周辺は尾根が広く、ルートファインディングに注意する。しばらく下り、再び登りとなる。ラッセルは膝下程となり、進みづらい。1400m付近の二重稜線は、鹿島側を通る。その後は登りと平坦な道のりを繰り返し、C1予定地に到着する。整地をした後、標識を充実させながらBCへ下る。

CT)BC(5:40)~P1331m(7:25)~C1予定地(9:50~10:10)~P1331m(11:05)~BC(12:01)

 

12月22日(土) 雨後曇【C1荷上げ】

準備をして出発する。重荷の為、尾根取り付き後の急斜面は注意して登っていく。雪面は雨の影響で柔らかくなっており、歩きづらい。P1331mから先は、昨日のトレースが残っていた為良いペースで進んでいく。途中、4名の登山者と専修大学の山岳部に追い越される。その後、C1予定地に到着する。到着後、官物をデポしてBCへ下る。

CT)BC(5:33)~P1331m(7:09)~C1予定地(9:53~10:03)~P1331m(10:45)~BC(11:40)

 

12月23日(日) 雪【C1入り、上部偵察、ルート工作】

テントを撤収して出発する。重荷の為、昨日と同様に尾根取り付き後の急斜面は注意して登っていく。雪面はしまっており、またトレースも付いている為、良いペースでC1まで進む。C1到着後、テント設営を行う。その後2年生は上部偵察隊と別れ、幕場の整理を行う。

CT)BC(5:35)~P1331m(6:55)~C1(9:08)

 

上部偵察隊:小清水、小田

サブ梱包、ヘルメット、ハーネスを装着し、コンテニュアスをしてC1を出発する。C1から先はトレースが付いている。標識を充実させながら進む。1700m付近から矢沢側に雪庇が出始めた為、周囲に気を配りながら進んでいく。また所々藪が出ている。1978m付近から先もトレースが付いている。2100m付近から尾根が細くなってくる為、慎重に進む。P2198m手前の斜面でFix工作50m×1Pを行う。稜線上は風が強く、雪庇が出ている箇所もある為、ルートファインディングを慎重に行う。その後、ナイフリッジのギャップ手前の斜面からギャップを越えた所までFix工作40m×1Pを行う。工作終了後、JP手前の2280m付近をFC予定地とし整地を行う。その後、標識を充実させながらC1へ下る。

CT)C1(9:15)~P2198m(11:35)~ナイフリッジのギャップ(12:15)~FC予定地(13:05)~C1(14:35)

 

 

12月24日(月) 晴【FC荷上げ】

準備をして出発する。昨日の上部偵察で想定していたよりも積雪が少なく藪も出ていることが分かった為、ザイルはP2198mのFix箇所手前から装着することとする。昨日同様1700m付近の雪庇が発達している箇所は、慎重にルートファインディングを行い通過する。また藪が出ており足元が滑りやすくなっている為、スリップに注意する。1978mから先は昨日の雪の影響でトレースが若干埋まっていたが、ペースに影響を及ぼす程ではない。途中、一昨日の登山者数名とすれ違う。2100m付近からの細い尾根は、重荷である為慎重に進む。P2198m手前斜面のFix箇所に到着し、素早く通過する。同様に、ナイフリッジのFix箇所も素早く通過する。FC予定地に到着後、官物をデポし1回目の荷上げを終える。その後、C1へ下る。C1到着後、2回目の荷上げを行う。1回目の荷上げと同様に、雪庇、稜線上での歩行に注意する。FC予定地に到着後、官物をデポし再びC1へ下る。

CT)C1(5:35)~P2198m(8:23)~ナイフリッジのギャップ(8:50)~FC予定地(9:01)

~C1(10:22~10:37)~P2198m(12:25)~ナイフリッジのギャップ(13:13)~FC予定地(13:28)~C1(15:10)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

12月25日(火) 快晴後曇【FC入り、上部偵察】

テントを撤収して出発する。FCへの最後の荷上げとなる為、慎重に行動する。トレース上を良いペースで進んでいく。よく晴れており、1978m付近から爺ヶ岳北峰など周囲の景色がはっきり見える。昨日同様、ザイルはP2198mのFix箇所手前から装着する。FC到着後、テント設営を行う。その後上部偵察の為、サブ梱包をしてFCを出発する。FCから先の急登は腿程のラッセルとなる。標識を充実させながら登っていき、JPに到着する。積雪は膝下程である。その後、FCへ下る。

CT)C1(5:47)~P2198m(8:10)~ナイフリッジのギャップ(8:37)~FC(8:50~9:12)~JP(9:52)

~FC(10:12)

 

12月26日(水) 晴【頂上往復】

わかん、ヘルメットを装着し、コンテニュアスをして出発する。天気は良いが、風が強く吹いている。急登を終えJPに到着後、爺ヶ岳中央峰へ向かう。標識を充実させながら進んでいく。JPから先はしばらくなだらかな尾根が続き、ラッセルは膝程である。小冷沢側の雪庇に注意しながら慎重にルートファインディングを行う。爺ヶ岳頂上直下の急斜面手前で雪面が固くなってきた為、わかんを外しアイゼンを装着する。急登を終え、爺ヶ岳中央峰頂上に到着する。爺ヶ岳中央峰からは夏道の跡がある為、そこを進んでいく。時折雪が吹き溜まっている箇所が現れ、腿程のラッセルとなる。また、黒部側からの風が徐々に強まってくる。冷乗越付近は風の影響により雪が飛ばされ、夏道が出ている。その後黒部側の樹林帯に入り、冷池山荘まで登り返す。冷池山荘で休憩した後、アイゼンの下にわかんを装着し、布引山へ向けて出発する。信州側の斜面が切れている為、黒部側の樹林帯の斜面を登っていく。樹林帯を抜け、平坦な尾根をしばらく進む。布引山手前からは風の影響により雪が飛ばされ地面が露出している為アイゼンわかんでは歩き辛いと判断し、わかんを外す。急斜面の為、慎重に登っていく。布引山頂上到着後、鹿島槍ヶ岳南峰へ向かう。稜線上は非常に風が強く、信州側に雪庇が出ている為慎重に進む。その後、なだらかな斜面を登っていき鹿島槍ヶ岳南峰頂上に到着する。写真を撮った後、下山とする。布引山の急斜面は慎重に下っていく。冷池山荘に到着する頃には、風はほとんど吹いていない。標識を回収しながら、来た道を戻っていく。爺ヶ岳中央峰からの急斜面は慎重に下る。その後も下り続け、FCに到着する。

CT)FC(5:19)~JP(6:00)~爺ヶ岳中央峰(6:50)~冷池山荘(8:57~9:10)

~布引山(10:29)~鹿島槍ヶ岳南峰(11:20)~布引山(12:02)~冷池山荘(12:58)

~爺ヶ岳中央峰(15:26)~JP(15:59)~FC(16:14)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

12月27日(木) 晴後曇【下山、Fix回収】

テントを撤収した後、ヘルメットを装着し、コンテニュアスをして出発する。重荷の為、慎重に進む。ナイフリッジのFix箇所では2年生と3年生が先に通過した後、4年生を2年生が確保し、それを3年生が確認しFix回収を行う。P2198mのFix箇所でも同様の方法で回収を行う。1978m付近でヘルメット、ハーネスを外し、また日差しが強まった為サングラスを装着する。標識を回収しながら下っていき、C1に到着する。C1から先の下りは、雪面の融雪により土と笹が露出している為、スリップに注意する。P1331mから先の急斜面も雪が柔らかくなっており滑りやすい為、慎重に下っていく。その後、BCに到着する。

CT)FC(5:57)~ナイフリッジのギャップ(6:29)~P2198m(7:10)~C1(8:29)

~P1331m(9:45)~BC(11:08)

Return Top