Read Article

2017年度 春山合宿

2017年度 春山合宿(3/9-3/16)


3月8日(水)

予定通り部室に集合し、新宿駅9番ホームまでダブル歩荷を行う。高柳OBと松本拓也OBが見送りに来て下さる。新宿駅を出発し電車を乗り継ぎ豊科駅へ向かう。途中、松本駅で長坂OBと合流する。豊科駅に到着後、テルモスにお茶を、水用ポリタンクに水を汲む。タクシー会社に着替え、スニーカーを預け、須砂渡ダムゲートへ向かう。到着後、テント設営を行い、翌日の朝食の準備をして就寝する。


3月9日(木)  晴時々曇 BC入り隊【BC入り、荷上げ(2回)】

メンバー 染矢 小田 小池 佐藤

P2050585
テント撤収、梱包をした後出発する。林道は数㎝程の積雪が有り、凍っていて滑りやすい。車の轍の上を進む。日が当たる箇所の雪は完全に溶けてなくなっている。取り付き地点の鉄ハシゴの登りはスリップに注意して慎重に通過する。尾根に上がった後は赤テープを充実させながら鉄塔を目指して登っていく。尾根上の積雪は40㎝程で融雪が進み、所々踏み抜く。藪は半分程埋まっている。BC到着後、整地してテント設営を行う。テント設営終了後、私物整理を行い、2回目の荷上げの為に来た道を戻る。時々日が差し、動いていると暑い。BH到着後、官物を梱包し、BCへ向かう。1回目の荷上げよりも速いペースで進む。赤テープの位置を確認しながら登り、BCに到着する。

CT)BH(5:40)~BC(7:40~8:29)~BH(9:06~9:25)~BC(10:50)

C1偵察隊【BC入り、C1偵察】

メンバー 小清水 長坂OB

P2050585
テント設営まではBC入り隊と同一行動をとる。テント設営終了後、サブ梱包で出発する。出発してすぐに地面が凍っている箇所があった為、注意して進んでいく。トレースがついており、歩きやすい。C1までは登りと平らな道の繰り返しである。1130m付近一部道が狭くなっている箇所がある為、注意して進む。1150mからは藪が消え、道なりに進んで行く。その後も標識を充実させながら登っていき、C1予定地に到着する。到着後、整地をして下り始める。南側の尾根に入らないように注意しながら下る。その後もルートを整備しながら進み、BCに到着する。

CT)BC (8:00)~C1予定地(9:10)~BC(10:09)

3月10日(金) 雪後晴 C1入り隊【C1入り、荷上げ(2回)】

メンバー 染矢 小田 小池 佐藤

P2050585
テント撤収をして出発する。雪が昨晩から降っており、笹に昨日よりも多くの雪がかぶっているがトレースは明瞭である。BCを出発後、すぐの登りには一部凍っていて足場の悪い箇所がある。1130m付近から尾根が細くなっている箇所がある為、慎重に通過する。赤テープの位置を確認しながら登る。雪はちらつく程度に降っている。1350mから続く広い尾根を登り始めてすぐC1に到着する。その後整地してテント設営を行う。風は南寄りである。テント設営終了後、私物整理を行い、2回目の荷上げの為にサブ梱包でBCへ向かう。途中、2パーティーの登山者とすれ違う。赤テープを充実させながら下り、BCに到着する。BC到着後、梱包をして出発する。風はほとんど感じられず、雪も止んでいる。赤テープの位置を確認しながら登り、C1に到着する。

CT)BC(5:59)~C1(7:43~8:56)~BC(9:52~10:16)~C1(11:45)

FC偵察隊【C1入り、FC偵察】

メンバー 小清水 長坂OB

P2050585
テント設営まではC1入り隊と同一行動をとる。テント設営後、サブ梱包で出発する。C1 からP.1955mまでは傾斜の急な尾根を登っていく。脛ほどのラッセルで所々踏み抜く。P.1955mからは傾斜の緩やかな尾根で樹林も細い木となり密度も増す。二重稜線を過ぎると再び斜度がきつくなる。FC手前の露岩は雪をかぶっていて目立たず、南側を進んでいく。70m程登り、FC予定地に到着する。到着後、整地をして下り始める。下り始めてすぐに4名の登山者とすれ違う。下りでも標識を充実させながら進み、C1に帰幕する。

CT)C1(8:33)~FC予定地(11:38)~C1(13:24)

3月11日(土) 快晴後雪後晴 【FC荷上げ】

P2050585
梱包をした後、出発する。晴れており風もなく暖かい。トレースが付いている為進みやすい。傾斜の急な尾根を順調に進み、1710m付近で一度弱層テストを行う。この際、サングラスを装着する。この辺りから北側に雲が湧き、曇り始める。P.1955mから樹林帯をしばらく進むが、ここから1年生1名のペースが落ち始める。平らな尾根に入ると所々踏み抜く。2100m付近からは急な傾斜を登っていく。FC到着後、整地して官物をデポする。ワカンを装着し、下り始める。上部は雪が降り、ガスで視界が悪い。下りでは、3名の登山者とすれ違う。赤テープを充実させながら下り、C1に到着する。

CT)C1(5:58)~FC(9:08~9:55)~C1(11:02)

3月12日(日) 快晴 FC入り隊【FC入り】

メンバー 染矢 小田 小池 佐藤 

P2050585
テントを撤収し、ワカンを装着して出発する。晴れていて視界も良く、風はほとんど無い。急な斜面を登り始めてしばらくした後、日が差し込んできたため、サングラスを装着する。1700m付近からは前常念岳が西方向に見える。途中3名の登山者とすれ違う。昨日と同じ地点で弱層テストを行う。2100m付近で1年生1名のペースが大きく落ちる。気合いを入れて登り、FCに到着する。FC付近には他に3張のテントが張られている。整地した後、テント設営をする。

CT)C1(5:42)~FC(8:56)

上部偵察隊【FC入り、上部偵察】

メンバー 小清水 長坂OB

P2050585
テント設営まではFC入り隊と同一行動を取る。ハーネス、ヘルメットを装着して出発する。出発してすぐに10m程下り、再び上り返す。2200m付近から森林限界となる為、コンテニュアスをし、雪面に赤旗を刺して進んで行く。稜線上では、はっきりとしたトレースがあり、天気も良く風がない為、蒸し暑い。また数名の登山者とすれ違う。2360mの岩稜帯下部到着後、一の沢側に滑落する危険がある為、Fix40m×1P を張る。支点はすべて木でとる。2360mまでのルートでは北側を巻いたほうが安全だと判断し、その他のFix工作は行わない。Fix工作終了後、赤旗、Fixの確認をしながらFCに向けて帰幕する。

CT)FC(9:58)~2366m付近(12:13)~FC (12:29)

3月13日(月) 曇時々晴後雪 本隊【停滞】

メンバー 小清水 小田 小池 佐藤 

朝食をとった後、テントを撤収し、テント設営訓練を行う。No.A天は3回、No.10天は2回設営を行う。終了後、テントに入り休養を取る。
【訓練内容】
テント設営訓練      2゜30’
合計T)2゜30’

CT)テント設営訓練(6:00~8:30)

上部偵察隊【上部偵察、ルート工作】

メンバー 染矢 長坂OB

P2050585
ハーネス、ヘルメットを装着して出発する。曇天で、寒さは感じられない。森林限界でコンテニュアスをする。昨日まであった他パーティーのテントは全て撤収されている。トレースはしっかり残っており、雪庇は確認できない。風は南寄りである。1箇所目の岩稜帯のFix箇所を通過して先へと進む。岩が多く、所々藪が見える。硬い雪とパウダースノーが混在している。2520mの岩稜帯は北側を巻くようにFix20m×1Pを張る。前常念岳手前の岩稜は稜線に上がる箇所が急斜面の為、Fix20m×1Pを張る。どちらとも支点には岩と木を用いる。前常念岳到着後に休憩をし、下り始める。赤旗、Fixロープの確認をしながら慎重に下り、FCに帰幕する。

CT)FC(5:41)~前常念岳(9:22)~FC(9:45)

3月14日(火) 曇時々雪 【頂上往復、Fix回収】

P2050585
ハーネス、ヘルメット、アイゼン、ザイルを装着して出発する。出発時には雪が降っており、昨日ついていたトレースは消えかけている。岩稜帯は雪をかぶっており歩きづらい。風は南寄りに吹き、新雪が10㎝程積もっている。他に1名の登山者がいる。雪が硬い箇所がある為、注意して進む。時折晴れ、見通しが良くなる。Fix箇所は一ノ沢側に滑落する危険がある為、慎重に通過していく。前常念岳手前は岩稜帯が続く為、慎重に進む。前常念岳からはトレースがついておらず、膝程のラッセルとなる。赤旗を刺しながら進んでいく。途中1年生2名のペースが落ちる。所々に岩が隠れている為、注意して進む。最後の斜面を登り、頂上に着く。記念撮影をした後に下り、風の弱い箇所で休憩する。時々日が差すようになった為、サングラスを装着し、再び下り始める。下りは標識を回収しつつ、特に慎重に進む。途中ガスで視界が悪くなる。Fixは小田が小清水を確保して回収する。FC帰幕後、雪上訓練を行う。
【訓練内容】
アイゼン着脱 0゜50’
ワカン着脱 0゜50’
ザイルワーク 1゜00’
              合計T)2゜40’

CT)FC(5:30)~常念岳(8:12)~FC(10:47)~雪上訓練(12:00~14:40)

3月15日(水) 曇時々晴後雪 【C1入り、雪上訓練】

P2050585
早朝は強く冷え込み、雪が降っている。テントを撤収し梱包する。梱包に時間がかかり出発が遅れる。重荷の為、スリップに注意しながらC1に向けて下る。途中赤テープを回収しながら進んで行く。雪面は少し硬く、トレースが残っている。約1800m以下は融雪が進んでいる。雪が止み、時折日が差す為、サングラスを装着する。途中1年生1名のペースが落ちる。C1到着後、整地した後、テント設営訓練を4回行う。私物整理終了後、休憩し、雪上訓練に移る。

【訓練内容】
テント設営 2゜30’
アイゼン歩行 0゜20’
Fix工作(2P) 2゜50’
ホワイトアウトナビゲーション 0゜20’
             合計T)6゜00’

CT)FC (6:56)~C1(9:00)~雪上訓練(12:05~15:57)

3月16日(木) 晴 【雪上訓練、下山】

P2050585
朝食をとった後、雪上訓練を開始する。良く晴れており、風もない。訓練終了後、テントを撤収し、テント設営訓練と梱包訓練を行う。訓練終了後、安全を考慮し、昨日疲弊した1年生の荷を抜き、下山を開始する。重荷の為、スリップに注意し、途中赤テープを回収しながら進む。C1 より下はかなり融雪が進んでおり、地面が大きく露出している。日が差していて暑い。取り付きに到着後、ピッケルをしまい、鉄ハシゴを慎重に下る。目出帽、サングラス、アルパインジャケット、オーバーミトン、毛手袋をしまい、休憩をした後、林道を歩き始める。歩き始めてすぐに1年生1名のペースが上がらなくなる。林道は凍っている箇所がある為、スリップに注意して進む。そのまま進んでいき、須砂渡ダムゲートに到着する。
【訓練内容】
Fix工作(2P) 1゜40’ 
ビーコンゾンデ探索 0゜50’
埋没体験 0゜10’
ツエルト搬送 0゜20’
ツエルト設営 0゜30’
テント設営訓練 0゜30’
梱包訓練      2゜00’
              合計T)6゜00’

CT)C1(5:37~12:25)~BC(13:11)~須砂渡ダムゲート(14:21)
Return Top